PBR(株価純資産倍率)というのは、“会社の純資産と株価の関係”を表していて、PERと同様に株価の割安性を測ることができます。
これを使うと、企業の持っている株主資本(純資産)から見た株価の割安度がわかります。
特徴としては、PBRが低ければ低いほど『株価が割安である』といえます。
仮に会社が仕事をやめて解散するとしたら、総資産から支払い義務のある費用を全て支払い、従業員に所定の給与や退職金を払って、
それでも資金が残った場合はそれらは全て株主の物となります。PBRの具体的な計算式は次のようになります(具体的な数字を入れると…SBI証券より)。
■PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたりの株主資本(BPS)
1株あたりの株主資本(BPS)=株主資本※÷発行済み株式数
PBR(株価純資産倍率)の求め方
※「PBR0.1倍」のように異常に低い場合は、財務が悪くて株価が下がっている可能性があるので注意。
上の式を見ていただくと、株価を分子に、一株あたりの株主資本を分母に取っています。
株価が分子ですから、株価が下がれば↓PBRも下がります↓。
]また、分母である1株あたりの株主資本(BPS)が上がれば↑PBRは下がります↓。
PBR(株価純資産倍率)が下がる要因
このように株価が下がったり↓、一株あたりの株主資本が上がる↑ことにより、PBRが下がり↓割安になります。
このPBRという指標は『PBR=1倍』というのが評価基準になります。
理論上は、PBRは1倍を下回らないと考えられるので、「PBRが1以下」の会社は割安性が極めて高いといえます。
もし仮に、PBRが1以下の株式会社が解散した場合には、(持ち株数に応じて株主資本を受け取る権利がありますから)株主が儲かる計算になります。
ですから、業績が良いのにPBRがあまりにも低い場合は、解散価値(PBRはどうなのか?)が意識されて、株価の下支えの要因になることもあります。
株価というのは、必ずしもあるべき価格で存在するわけではありません。
そのために割安株、割高株が生まれてきます。割安株投資は、こういった割安の状態の株を発見して投資するため、市場のスキをついた投資であるともいえます。
☆PBRも株価の割安感を測る一つの目安になります。